1. MikuMikuDanceの導入~ドームマスター映像出力

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MikuMikuDanceとは

MikuMikuDance(通称MMD)は樋口優氏制作のフリーの3D映像制作ソフトです。元はボーカロイドキャラクター「初音ミク」の3Dモデルだけを動かすための専用ソフトでしたが、改良が重ねられ、ユーザーメイドの3Dモデル・アクセサリやエフェクトを読み込めるソフトとして、ニコニコ動画をはじめとした動画共有サイトで非常に大きな支持を得ています。

MikuMikuDanceとは(ニコニコ大百科)
http://dic.nicovideo.jp/a/mikumikudance

特徴はなんといっても「シンプルでとっつきやすい」ことと、「豊富なユーザーメイドの素材数」です。3DCGという、元来とっつきにくい分野でありながら、日本国内では非常に大きなユーザー数を誇ります。

キャプチャ

本記事ではMMDの導入から説明します。すでにMMDを使用されている方は3・4・6あたりだけお読みいただければ幸いです。

 


1.MikuMikuDanceの導入

まずはソフト本体をダウンロードします。
下記アドレスより「MikuMikuDance(x64 Ver)」をクリック。
(※MikuMikuDance(DirectX9 Ver)でも可。環境に応じて。)

VPVP(樋口優氏のサイト)
http://www.geocities.jp/higuchuu4/index.htm

ファイルを解凍し、任意の場所においてください。


2.MikuMikuDanceへのMikuMikuEffectの追加

MikuMikuDanceの機能拡張ツールとして、舞力介入P氏制作のMikuMikuEffect(通称MME)というものがあります。これを導入することで、ユーザーメイドのエフェクトファイルを読み込むことができるようになります。

上記動画の説明文に記載されたアドレスよりダウンロードしてください。

このWikiの執筆時点では下記アドレスとなっています。
64bit版 https://bowlroll.net/file/35013
(32bit版 https://bowlroll.net/file/35012

解凍し、中に入っている「d3d9.dll, MMHack.dll, MMEffect.dll」の3つのファイルを、前項で解凍したMikuMikuDance.exeと一緒のフォルダに入れてください。

 


3.MikuMikuDomeMasterエフェクトの準備

ドームマスター映像制作にはCaeru氏制作の「MikuMikuDomeMaster」エフェクト(通称MMDM)を使用します。

下記アドレスよりダウンロードし、解凍してください。
http://1drv.ms/1oVQ2LM

 


4.ソフトの起動とエフェクトの適応

MikuMikuDance.exeを起動します。

キャプチャ2

右上部に「MMEffect」と表示されていることを確認して下さい。
(表示されていない場合、MikuMikuEffectの導入に失敗していると思われます。)

前項にて解凍したフォルダ内にある「DomeMaster.pmx」をMikuMikuDanceの画面上にドラッグアンドドロップします。(モデル操作>読み込み でDomeMaster.pmxを選択してもOK)

キャプチャ3

黒い丸が出てきます。

次に 表示(V)>出力サイズ(O)をクリック。
ドームマスター映像は縦横比が1:1です。
表示サイズを1024×1024に変更しましょう。(大舞台に出す時は、2048×2048がオススメ)

キャプチャ4

OKを押すと、動画の縦横比が1:1となり、白い余白が減ります。
キャプチャ5

さらに、表示(V)>座標軸表示(G) をクリックし、座標軸を非表示とします。
(これは後回しでも大丈夫です)

キャプチャ7

これでMikuMikuDanceでドームマスター映像を作る下準備が完了しました。

ここまでで一度、作業ファイルを保存しておくことをおすすめします。
ファイル(F)>名前をつけて保存(A) にて保存しておきます。
(MikuMikuDanceでは独自規格である .pmm にて作業ファイルが保存できます)

 


5.モデル・ステージ・スカイドームの読み込み

MMDでは3DCGモデルとして、下記3種の読み込みが可能です。

  • .pmd
  • .pmx
  • .x

前述のとおり、MMDは多種多様なユーザーメイドの3DCGモデルが配布されています。
入手先は様々ですが、下記2点より検索するのが代表的です。

お好きなものをダウンロードされるのが良いと思いますが、今回は例として

をダウンロードし、使用してみます。

なお、3Dモデルをダウンロード後、使用する前に、各モデルに添付されているReadMeには必ず目を通してください。使用の形態に制限を定めた規約や、作者からのお願いが入っている場合があります。
MMDは通常無償配布されるようなものではない、高品質な3Dモデルやモーションデータが多数配布されています。それらを保護し、悪用されないために、MMD関連のデータ製作者は様々な規約を設ける事が多いです。なにとぞご配慮をお願いします。

上記のデータをダウンロード、解凍したら、Lat式ミクVer2.31_White.pmd、スキアヴォーニ河岸.pmx、askyY.xをそれぞれMMDにドラッグアンドドロップしてみます。

キャプチャ8

するとこのように、丸い画面の中に、初音ミク、街、空が表示されます。
この丸い形状が、いわゆるドームマスター形式で、世界中のプラネタリウム館で採用されているフォーマットです。

 


6.映像の出力

MMDでは、簡単にカメラワーク、モーションをつけたり、照明設定等のライティングを行うことが出来ます。
これらの手法は本記事では割愛しますが、「MMD講座」等の検索ワードで調べると、丁寧な解説が多く出てきます。

MMDから出力する際は

  • 動画の場合、ファイル(F)>AVIファイルに出力(V)
  • 静止画の場合、ファイル(F)>画像ファイルに出力(B)

を選択します。ドーム映像では2048×2048等の高解像度で出力することもあり、AVIではかなり容量が大きくなるため、Ut Video Codecなどのコーデックを導入することをおすすめします。

sisaku

これで、ドームマスター映像が完成しました。
出来上がった映像を実際のドームスクリーンで投影して確認するのは手間がかかるため、ひとまずオリハルコンテクノロジーズ社が無償提供している「Amateras Dome Player」を使用し、PCのディスプレイ上で仮想的に見た目を確認します。下記アドレスよりソフトをダウンロードし、解凍します。

AMATERAS Dome Player
http://orihalcon.co.jp/amaterasplayer/

動画を制作した場合はAmateras Dome Playerに同梱されている「Amateras Encoder」を用いてエンコードしてください。

Amateras Dome Playerを起動し、「Amateras Encoder」でエンコードした動画、あるいはMMDから出力した静止画をドラッグアンドドロップします。

キャプチャ9

このように、気軽に見た目を確認できます。

以上のように、導入から実際の動画出力まで、非常に短時間に行うことが出来ます。これまで平面的な、普通の動画を制作されてきた映像製作者の方には、ドームマスター形式はわかりにくい印象があるかもしれませんが、いくつかの静止画・動画を試作し、Amateras Dome Playerで視聴することで、感覚的に理解できるものと思います。